雑記帳

整理しない情報集

PC買い替え (2021)

(株)サイコムでPCを買ってみたので、その構成と感想などをまとめておきます。

この記事は筆者の主観や偏見が多く含まれていますので、参考にされる方はご注意ください。また本記事は個人的なレビュー記事であり、(株)サイコムとは一切関係はありません。

外観

PC梱包箱

PC外観

PC内部

主なPC構成

デュアル水冷モデル「G-Master Hydro X570A II」をベースにカスタム構成しています。

CPU

AMD Ryzen 7 3700X @3600GHz

個人的に最近はAMDの方が価格的にも消費電力的にもコスパが良い印象なので、お試しで。最近のIntelのデスクトップ向けCPUは、コスパが今ひとつな印象。

ゲームをする場合には、CPUよりもVGAの性能のほうが重要なので、CPUは然程重きを置いていません。買い替え前のCPU(i7-4790)でも、CPUの性能で困ったことはあまり無かったことも拍車をかけています。何ならCPUファンの高稼働対策でクロックを下げていましたし。

メモリ

DDR4-3200 32GB

今回は32GB積んでみています。WSLのDockerが結構メモリを使うので多めにしましたが、そこまで積む必要はなかったかもしれません。現在の使用量は常時大体9GB前後で推移しています。

マザーボード

ASUS Prime X570-PRO/CSM

ASUSかASRockが良いという、ただの偏見です。

後述しますが、M.2 SSD(NVMe)の2枚刺しを考えていたため、ヒートシンクがついたスロットが2つあるASRock製の方を選択したほうが良かったかもしれません。

ストレージ

M.2SSD (NVMe) 1TBx2 (※2枚目は別途)

使ってみたかったNVMe(PCIe 4.0)のSSDを導入してみました。

注文前にサイコムにお問い合わせしたところ、2枚目のカスタムは対象外自分で行うぶんには問題ないとの回答をいただきました。1枚はBTOで選択、2枚目は自分で通販で買って取り付けしています。

M.2SSDは発熱がすごいらしいので、別途ファンなしのヒートシンクを購入し取り付けてみましたが、マザボのヒートシンクの方が性能が良いようで、ベンチマーク後の温度は15度近くも差がありました。(2枚目のM.2SSDの位置が、ちょうどグラボのすぐ上なのでエアフローが悪い気がしなくもないですが。。。)

前述のASRock製のヒートシンクの性能がどのくらいなのかはわかりませんが、気にする人は要注意かもしれません。

OS

Windows 10 Pro (※別途)

Windows 10のPro機能(主にSandbox)を使ってみたかったという理由だけで、Proのライセンスを購入しました。

なおBTOではOSが無料の場合を除き、自分でライセンスを用意した方が安いことが多いため、今回はOSなしで注文しています。OEM版やDSP版と異なり、パーツの制限なくライセンスの移し替えができるので、次回PC買い替え時にOSを買わずに済ませることを目論んでいます。

(一応断っておくと、OSなし注文ではUEFIの設定が一般的なもので届くため、Windowsに最適化された設定ではない場合が多いです。OSなしで注文される場合は、多少なりともUEFIの設定をカスタムできるスキルを持った状態で注文することをお勧めします)

ケース

Fractal Design Define 7

BTOでは側面パネル以外、特にカスタムできる部位ではありませんが、個人的に見た目が良いのでチョイス。

給気口は底面、CPU冷却のラジエーターが天面、GPU冷却のラジエーターが背面排気の構造で、フィルターが付いています。そこまで網目が細かいわけではありませんが、綿埃の侵入は阻止できそうです。

なお、このケースは天面に各種前面パネル用の端子があり、埃の侵入が気になることが推察されるため、筆者はUSB Type-A/C、3.5mmそれぞれすべての端子にキャップを用意しています。

前面端子(1)

前面端子(2)

使ってみたレビューなど

まだ購入して1ヶ月も使っていませんが・・・。

性能

※PC到着後、データの移行作業と整理で、まだ大したことはできていません・・・。

当然といえば当然ですが、純粋にスペックが上がっているため何をするにも快適です。

特にメインで使用するストレージがHDDからPCIe4.0のSSDという、大幅な性能アップのおかげで、Dockerの起動速度やnodeアプリケーションの動作、ゲームのロードが格段に早くなっています。これまであまり重視してきませんでしたが、ストレージIO速度の重要性を肌身感じた次第です。

グラボは今のところ、使用率が半分程度に抑えられている位しか確認できていません。これまでFF14は使用率99%で張り付いているという、心臓に悪い状態が続いていましたが、40%前後で落ち着いていて快適です。

メモリ32GBは今のところ、あまり目に見える変化はなさそうです。というか、まだ16GBを超えて使っていません。ゲームのキャッシュとか、もっと贅沢に使ってくれていいんですがねぇ・・・。ただ、今後Dockerで複数コンテナを立ち上げたら増加すると思うので、将来性は十分見込めると思います。

あまり重視していなかったCPUですが、一昨日にFFmpegをビルドしたところ、1時間かからずに完了しました。早いですね。

冷却性

水冷の冷却性は凄まじく、高負荷時でも50度前後で推移しています。これまで使用してきたPCでは90%の使用率で80度を超えていましたが、まずそこまで上昇しません。深夜の高負荷自動メンテナンス系対策ための、クロックダウンは必要なさそうです。

ただし冷却性能が高いということは部屋に放出している熱量も大きいです。昨今の5月下旬並みの気温の日は、部屋にいる人間にとっては冷房なしだと地獄になりかけてます・・・。3月末の時点で、気温+放熱で室温は25度を超えました。

静音性

デュアル水冷ですが、アイドル中の静音性はそれほどでもありません。これまで使用してきたPC(空冷)よりも大きいです。気になるほど大きいかと聞かれると、環境と人によるとしか言えないです。

デュアル水冷の真価は高負荷時で、このときの騒音の大きさがあまり変化がない点に尽きます。ゲーミングPCなだけあって、ゲーム中の静音性がすごいです。

サイコム公式Twitterでも昨年発言されていましたが、究極の静音を求めるのであれば空冷で大型のファンを使用することだと思います。

ともあれ今回で水冷と空冷の両方を実際に自宅で触ってみたわけで、今後PCを買う際に重視する項目のいい勉強になったと思います。

これまで使ってきたPCは、密閉型のヘッドホンを外したときのファンの音にビビることが多々ありましたが、今回のPCでは今のところ発生していません。夏にどんな感じで稼働するか、今から楽しみです。

水冷PCは初めてだったので、水槽のポンプみたいにピチャピチャ音が鳴っているのかなぁとか想像していましたが、水の音は起動直後の数秒と、使用中に稀に鳴る程度で安心しました。・・・よくよく考えたらピチャピチャ鳴ってたら、静音性の欠片もない・・・w

その他

販売元に限った話だけでなく、全体的に書いています。

Pros

前評判通り、配線はとても綺麗です。また、モジュラー式の電源ユニットのため、無駄な配線がなく非常にスッキリしています。というか、水冷チューブとマザボ・グラボの電源以外の配線がぱっと見では見当たりません。

また、余剰部品をすべて一緒に送ってくれているため、購入後の拡張が非常にしやすいです(マザボの余剰品とモジュラー式電源ユニットの余剰ケーブルは重要で、拡張の際に無いと別途購入する手間が増えます)。これまで使用してきたPCは、不要なパーツはすべて取り払われて、オプションとして販売されていました。

PC内部が光る機能は、UEFIの設定にOFFにできます。UEFIの設定内にLED専用の画面があり、特に専門的な知識は必要なく簡単に切ることができました。

Cons

初のAMD製のCPUですが、CPUの情報取得手段が思った以上に限られていました。特に温度情報の取得に難があるようで、対応していないソフトがちらほら(WMIでも取得できません)。なんだか取得方法が毎シリーズ変わったり、カーネルドライバーに直接アクセスしなければならないなど、ドライバー周りが大変そうで。。。(詳しくは知らないので説明は他の人に丸投げ)

気になる点がいくつかあり、UEFIの設定画面の解像度がフルHDにならない点があります。ネット上の情報ではCSMを無効にすれば良いという情報が書かれていましたが、無効にしても特に変化なし。少々見にくい以外の実害はないので良いのですが、ちょっと気持ち悪いです。

あと、マザボM.2スロットは、ヒートシンクがついている方のドライブの認識順序が遅いらしく(スロットの数字も後)、OSで認識されるドライブ番号が2番目になってしまっています。Windowsではドライブ名を付けれるので特に問題ないですが、再インストールする際のフォーマット事故が目に見えています。こわい。(ちなみにM.2SSDは2枚とも同一製品にしてしまったため、製品名での判別がつかなくなってしましました・・・)

おわりに

そんなこんなで買ったPCですが、以前に使っていたPCより格段に速度が上がっており、とても快適に使用できています。もうちょっと早く買い換えるつもりでしたが、RTX30シリーズの待ち期間+RTX3070のデュアル水冷モデルの待ち期間のおかげで、今回試してみたかったことは一通り詰め込むことができました。これから最低5年、筆者の愛機となる予定です。大切に使いこなしていこうと思います。