仮想ディスプレイドライバ
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カテゴリ: ソフトウェア
4Kの画面キャプチャを取得するために仮想ディスプレイドライバが欲しくなったので、探して導入してみました。
この記事ではParsec Virtual Display Driverというドライバを使用します。
Parsec Virtual Display Driver
Parsec Virtual Display Driverは、Parsecというリモートデスクトップサービスが提供しているソフトウェアの1つで、仮想ディスプレイドライバを提供します。
参考
ちなみに、Parsecは非常に低遅延のリモートデスクトップサービスで、主にゲームのストリーミングプレイなどに使用されています。
このドライバは以下の特徴があります。
- 常駐型
- 解像度やリフレッシュレートを任意に変更可能
- 最大10枚まで仮想ディスプレイを追加可能
- 署名ありドライバ
- オープンソースソフトウェア
第三者機関の証明書を使った署名ありドライバは貴重ですね。
導入
まずはGitHubから最新版(記事執筆時点ではv0.45.1)をダウンロードしてきます。Setup版であってもportable版であっても、ドライバのインストールはどのみち必要なので、どちらでもあまり変わりません。
ダウンロードしたファイルを実行してインストールします。portable版をダウンロードした場合は解凍し、バージョン番号がついている方の実行ファイルを実行してドライバをインストールします。
実行
起動すると、仮想ディスプレイの管理画面が開きます。ADD DISPLAY
ボタンを押下すると仮想ディスプレイが追加されます。
追加した仮想ディスプレイを右クリックで、解像度やリフレッシュレートの変更などの各種操作や仮想ディスプレイの削除が行えます。追加した仮想ディスプレイの位置等は、Windows側のディスプレイ設定で変更できます。
あとは追加した仮想ディスプレイにウィンドウを移動すれば、その仮想ディスプレイの解像度やリフレッシュレートでスクリーンショットを撮ったり画面レコーディングしたりできます。
仮想ディスプレイの画面プレビューは、OBSなどのディスプレイ単位で画面複製できるソフトウェアがあると便利です。
その他
- v0.45.1時点では管理画面上での右クリックメニューのスクリーンショット撮影はバグが存在するようです
- Windowsの起動時に実行するようにしておけば、仮想ディスプレイドライバを追加しないタイプのリモート接続に使えるかもしれません(未検証)
- 仮想ディスプレイ追加する度に新規デバイスとして認識されるらしく、デバイス番号が増えていきます(例
\\.\DISPLAY100
)- 特に実害はないですが、気になる方はやめておいたほうがいいかもしれません
- GitHubのReadmeには、他の仮想ディスプレイドライバとの比較があります
- このソフトが目的と合致しない場合は、リンク先を探してみてもいいかもしれません
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