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青春18きっぷ 日帰り旅行記2019 (1日目) 横川・伊香保

青春18きっぷを使って首都圏から適当に日帰りで5日間旅行します。その記録の1日目です。

1日目は、横川方面を中心に行ってきました。

各日共通のポイント

青春18きっぷで旅行する際に留意しておきたいポイントです。まずは18きっぷのルールをおさらいします。

  • 青春18きっぷでは、快速・普通列車のみ乗車可能
    • 特急列車(新幹線を含む)は指定席券だけでなく普通乗車券も購入する必要がある
    • 快速列車の指定席は、指定席券のみで乗車可能(夜行快速など)
  • 自動改札機は使用不可。有人改札のみ使用可能
    • 無人駅では改札を素通りで問題なし。はんこをまだ押してないときは乗車時に車掌(ワンマンなら運転手)に押してもらう
  • 18きっぷの1日の定義は時刻通り0:00から23:59まで。ただし、大都市近郊区間(首都圏など)では終電まで有効
  • 18きっぷ自体は駅の指定席券売機で購入可能。クレカも使用可

次に旅行時の注意点です。

  • 郊外に向かう場合、列車の本数が非常に少ないため事前に時刻表でスケジュールを組んでいくことが重要
  • 郊外の駅には自動販売機すら設置していない駅も多いため、事前に飲み物等の準備が必要
  • 降車時はドア横のボタンを押して降車する列車が多い
  • 有人改札が混んでいる場合があるので、時間にはゆとりを持っておくと安心

最後に今回の旅行を計画する際の筆者自身の方針です。

  • 行った先で何かする(ただ列車に乗るだけにしない)
  • 外泊は避ける
  • なるべく各日別方面に行く
  • 始発終電にはこだわらない

1日目の目的

  • アプトの道
    • めがね橋
  • 横川鉄道文化むら
  • 伊香保の石段街

高崎駅から横川駅へ

朝6時台に自宅を出発し、信越線の起点の高崎駅へ向かいます。ちなみに、今回の18きっぷで計画している旅程のうち、一番遅い出発時間です。

お天気が心配ですが、目的地のアプトの道は山道ではなく舗装されてるようなので、たぶん大丈夫と考えています。

高崎駅 駅名標

高崎駅 乗換案内

筆者は初めての高崎駅です。ドア横のボタンを押して開閉するシステムに触ったのはいつ以来だろう…w

高崎駅の乗り換え専用階段には、種別と番線のみの電光案内掲示板が設置されていました。高崎駅は、2・4~6番線は方面や路線が固定されていないようで、八高線以外のどの路線の行き先でもあり得るようです。番線の案内も何も書かれておらず、ラインカラーはJR東日本の色でした。

信越線

横川行き

高崎駅にやってきた9:23発の信越線に乗ります。テールランプがついているので、こちら側は進行方向とは逆ですが、このとき筆者は気づいていません。

写真にはありませんが、信越線の電車は2編成の車両連結部分を車外に出なくても通り抜けられるようになっていました。これも、筆者は初めて見る光景でした。

雨と霧

高崎駅を出てから、なんだか雨脚が強まってきました。山は霧がかってきて、徐々に先行きが不安に…。

横川駅手前

車窓から荻野屋

横川駅に近づいてきました。外は白い白い。

左手には高崎駅から大体並行して走ってきた国道18号線が見えます。その18号線沿いに、峠の釜めしで有名な荻野屋が見えます。お昼はあそこで食べることに決めましたが、帰ってから調べたところ、どうやら本店はこちらではないようです。歴史的経緯を考えればそりゃそうか。

横川駅

横川駅 構内

横川駅

9:57に横川駅に到着。高崎駅で乗ったときには結構人がいたはずですが、多くの人は途中駅で降りたようです。

横川駅は、かつては軽井沢駅とつながっていましたが、長野新幹線開通(現北陸新幹線)とともに廃線となりました。横川駅と軽井沢駅がつながっていた時代は、鉄道の難所と呼ばれた碓氷峠を越えるために、横川駅で機関車の付け外しを行っていたようです。

アプトの道へ

アプトの道入口

今回の目的地であるアプトの道へと向かいます。

横川駅で降車した乗客の9割以上は、軽井沢行きのバスに乗っていきました。残りの人は鉄道文化むらに行き、アプトの道へ向かった人は私とおじいさんの2人だけでした。ちなみに、そのおじいさんは登り慣れている人のようで、私が写真を撮るために道草食っている間にいなくなっていました。

道中 鉄道文化むら

登り始め

鉄道文化むらの展示車両を横目に見つつ登っていきます。

左の線路は、鉄道文化むらが運営しているトロッコ列車で、文化むらから峠の湯まで運行しているようです。通常は土日のみの運行のようですが、8月中は毎日運行しているようです。

アプトの道の軌間が広く見えるのは筆者の気のせいでしょうか?

道中1

シェルパくん

進めば進むほど霧が濃くなってきました。

途中、文化むら10:10発のシェルパくんに抜かれました。パンタグラフは見当たらないので気動車のようです。ということは上の架線はダミーのようですね。

信号機

筆者が見落としているだけかもしれませんが、唯一見かけた信号機。雨風にさらされて朽ちています。ちなみに逆方向(横川方面)の信号機は4灯式でした。

旧丸山変電所

旧丸山変電所

旧丸山変電所 蓄電室 正面

登り始めてから20分で旧丸山変電所に到着しました。いかにも明治時代感が漂う煉瓦造りの建物です。

案内の掲示によると、右側の建物が蓄電池室、左側の建物が機械室のようです。

ちなみにシェルパくんの停車場もあり、峠の湯行きの列車のみ停車するようです。

峠の湯

峠の湯

さらに15分ほど登ると峠の湯に着きました。 シェルパくんはここで終点です。

峠の湯には温泉・売店の他に、宿泊施設としてコテージもあるようです。

めがね橋方面へ(1)

1号隧道

1号隧道入口

相変わらず近くに誰もいませんが、めがね橋方面へ歩いていくとトンネルがあります。

1つ目のトンネルから出口が見えないため、1人で入るのは結構怖いです。内部の照明もあまり明るくないので足元注意です。

1号隧道内部1

1号隧道内部2

トンネル内部はこんな感じ。雨が降ってるからなのか普段からなのかは分かりませんが、トンネル内にも水が降ってきます

最初の方のトンネルは1枚目右の足元付近のような補助照明がありますが、この先のトンネルには補助照明は特に設置されておらず、さらに心細くなりますw

道中2

2号隧道

進む先は…霧。

更に進むとまた出口の見えないトンネル。ただ、今度のトンネルは微かに出口の光が見えました。

碓氷湖(坂本ダム)

碓氷湖

碓氷湖(ダム)

2つ目のトンネルを抜けると、碓氷湖があります。時間的には峠の湯を出て10分ちょっとです。霧で幻想的に見えなくもない…かな?

碓氷湖 釣り看板

碓氷湖桟橋

釣りをする人向けの看板があったので、釣りをする人がいるようです。なんか簡単な桟橋みたいなのがありました。筆者には全くわかりませんが。

めがね橋方面へ(2)

廃墟?

カフェ案内板

さらに進むと廃墟がありました。道からは椅子が沢山見えますが、何の跡なんでしょうね。

廃墟を過ぎた先にはカフェの案内板がありました。帰りにでも寄ろうと思ってスルーしましたが、帰りには存在をすっかり忘れてました。

旧国道18号の下

3号隧道

旧国道18号とクロスします。なんか勾配が急になっている気がしますが、多分気のせい。

更に進んで3連続のトンネルを通ります。このあたりのトンネルは、トンネルの天井から降ってきた水で地面が侵食されているところが多くあるため、足元がかなり悪いです。また、照明が切れていたりするところもあるので、足元には十分注意が必要です。スマホのフラッシュで十分なので、明かりがあると良いかもしれません。

めがね橋(1)

5号隧道出口

めがね橋の上

5号トンネルを抜けてめがね橋に到着…! したはいいんですが、霧で何も見えません…。

これで帰ってもつまらないので、ここで引き返す予定を取り下げて熊ノ平駅跡まで行くことにします。ちなみに碓氷湖からめがね橋までは15分でした。

ちなみにめがね橋は旧国道18号線上に駐車場があり、そこからやってくる人がいるため、そこそこ人がいます。ここから先の熊ノ平までも人がいました。

熊ノ平へ

6号隧道途中

道中3

めがね橋を渡った先の6号トンネルはかなり長いです。帰って調べたら546mあるようです。このトンネルには途中2箇所に、トンネル内から外が見えるところがありました。

トンネルを抜けても相変わらず霧ですが、このあたりは結構涼しいです。

熊ノ平

熊ノ平 神社

熊ノ平

アプトの道終着点に着きました。めがね橋からだいたい15分かかりました。

終着点には、熊ノ平信号場跡と、熊ノ平神社?がありました。

トンネル4つ

満足して引き返そうと思ったら、トンネルが4つあるのに気付きました。が、筆者は他のトンネルの出口を道中で全く見ていません。どこを通っているのでしょうね…?

めがね橋(2)

めがね橋 階段

めがね橋に引き返したら、霧がだいぶ晴れていたので、今度は下から見に行きます。なかなかしんどそうな階段を降りて、旧国道18号線に向かいます。

めがね橋1

めがね橋2

ということでめがね橋。風化しているとはいえ、煉瓦造りの構造物は綺麗ですねー。

めがね橋を見終えてちょうど12:00。だいぶ疲れが溜まってきていますが、14:10横川駅発の列車に乗りたいので帰ります。

下りは特に意識しなくてもスイスイ帰れました。めがね橋から1時間かからずに文化むらまで戻れました。

1時間で文化むらの見学とお昼を済ませます。

鉄道文化むら

鉄道文化むら

アプト式鉄道

鉄道文化むら(入場料500円)で展示物を色々見てきました。ちなみに入場券は、係員さんが券に鋏を入れてました。細かいw

SL

アプトくん

右の写真のアプトくんは、蒸気機関車のようです。普通に排煙がすごかった…w このご時世では山の中じゃなきゃ出来なさそうですね…。

お昼

OGINOYA

釜めし

まだお昼を済ませていないので、行きの車窓から見えた荻野屋に向かいます。車で国道14号線を走る人向けの施設のようで、徒歩ではちょっと行きにくい場所にあります。

外観からして道の駅とかサービスエリアみたいですが、中に入ってみるとまさにその通りです。レストランとお土産コーナーがありました。

峠の釜めしと横川ラーメンのどちらを食べるか悩みましたが、次の列車の発車時刻が迫っていたので、すぐに出てきそうな峠の釜めし(1080円)を食べました。この時間帯は1本逃すと次の列車は1時間後なので、いらないリスクは負わないようにします。

横川でしたいことはすべてしたので、次の目的地に向かいます。

伊香保へ

伊香保の石段街を見てみたいので、上越線の渋川駅を目指します。 信越線を引き返して高崎駅に戻り、両毛線(線路上は上越線)で新前橋駅、上越線渋川駅へといきます。

怪しい雲行き

渋川駅

※駅の写真は帰りに撮影したものです。

渋川駅に到着したら、ピンポイントにゲリラ豪雨が降ってきました。3番バス乗り場までの間は屋根がないので、傘をさしてゲリラ豪雨の中を猛進します。

伊香保温泉 石段街

伊香保から山

バスで30分ほどで伊香保温泉に着きました(運賃570円)。バスを降りて山に雲(?)がかかる景色に見とれつつ、石段街に向かいます。

石段街 下から

石段街 上から

石段街の石段は全部で365段あるようです。階段の頂上には伊香保神社がありました。

筆者は今回タオルを持ってきていなかったので、温泉街に行って温泉に入らず帰るという奇特な人になっていました。今後温泉街に行くときはタオルと着替えを持って行きたいですね。荷物かさばるけど…。あと、個人的には温泉に入るならそのまま泊まりたい…(´ω`;)

次に来る機会があれば、榛名湖と伊香保温泉をセットにして旅程を組みたいですね。車で。

おわり

といった感じで18きっぷの旅の1日目が終わりました。

今回組んだ旅程は、帰宅時間-出発時間が5日分の中で1番短いですが、アプトの道往復12km、石段街365段と、なかなかハードなスケジュールになりました。あしがいたい。

また、今回は天気が今ひとつでしたが、他の日程は今のところ今回ほど悪くはないようなので期待しつつ、2日目の準備をしていきます。

付録

まとめ

  • 日にもよるだろうがアプトの道をフルで登る人はほとんどいない
    • 多くの場合めがね橋へは車で来る
  • 舗装されていても足元悪い場所があるので注意(特にトンネル内)
  • 雨が降ると霧の世界
  • 伊香保温泉の石段は365段

今回かかった費用

内訳 金額
青春18きっぷ(1/5) 2,370
鉄道文化むら 入場料(大人) 500
荻野屋 峠の釜めし 1,080
渋川駅 <-> 伊香保温泉 1,140
合計 5,090

※お土産代を除く

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