雑記帳

整理しない情報集

青春18きっぷなどで信州へ(2023)

先日使用した18きっぷの残りを消費しに、適当な旅をしてきました。

画像が非常に多いため、モバイル環境でご覧の方はご注意ください。

目的とか

今回もわりといつも通りの、まだ乗ったことのない列車に乗ることを目的とします。

また、18きっぷで乗れるJR東日本エリアの乗ってたのしい列車系は10月から値上げされることから、いい機会(?)なので指定券を別途予約して乗ってみました。前々回の旅の「リゾートしらかみ(閑散期330円)」に味をしめた人の末路です・・・w

今回は、長野県を走るリゾートビューふるさとをを中心に予約してみました。

長野方面へ

ということで、長野県へと向かいます。リゾートビューふるさとは長野駅を10時過ぎ発のゆっくりめの発車ですが、首都圏からの18きっぷでは新幹線を使わないと長野発の時刻には間に合いません。松本からの乗車であれば普通列車でも間に合いますが、折角なので長野駅から乗れるように前日に長野入りをしておきます。

その長野駅への経路は、信越本線経由だと横川以遠、新潟エリア経由だと長野以北が18きっぷでは乗れないので、別料金を払うのを嫌う場合は必然的に中央東線、中央西線、飯田線経由で行くことになります。

当初は筆者が乗ったことのない南回りの飯田線経由で向かおうと思っていましたが、出発日に丁度台風13号がやってきており小田原・熱海間の計画運休が前日に発表されていたので、リスクの低い中央東線経由で向かうことにしました。

中央東線経由だと時間にかなり余裕ができるので、途中適当に寄り道します。

JR最高地点

野辺山駅(1)

野辺山駅(2)

前々回に車内から見逃した小海線の清里・野辺山間にあるJRの最高地点へ向かいます。今回はどう転んでも見逃さないよう、野辺山駅から歩いて向かいます。

JR最高地点の碑

JR最高地点

よくある史跡みたいな場所と言ってしまえばそれまでですが、すぐ近くに最高地点の石碑があります。公衆トイレがあり、道の駅みたいな場所になっています。

最高地点レストラン

近くに国道が通っており、国道沿いには最高地点レストランがあります。なんとなくソフトクリームを食べました。地味に駅から距離があるので、冷たいものは気持ちいいですね。

野辺山駅周辺には他に天文台があるのですが、徒歩だと微妙に間に合わなさそうなので、そのまま長野方面へと向かいます。

小淵沢駅 小海線ホーム

小淵沢駅14:05分発の普通列車は松本方面からの折り返し列車のため5番線発となります。非電化の小海線のホームで一瞬不思議に思いますが、よく見ると4番線には架線が無いのに対し、5番線には架線がありました。

松本城

松本城

有名な観光地ですが、地味に松本自体行ったことがなかったので行ってみました。きれいなお庭。

松本城 天守閣

松本城の天守閣は入場可能となっており、内部は6層構造になっているようです。とにかく階段が狭くて急、かつ対面通行で、なかなか上り下りが大変です。土足禁止で結構滑るので、靴下を脱ぎたいレベル。ちょっと油断すると転げ落ちそうでした。

城内には鉄砲がたくさん展示されており、中でも火縄銃が多いイメージでした。

松本城6階

6階からは松本中心エリアを一望できます。

辰野支線

ホテルのチェックインまで結構時間があったので、中央線の塩尻から岡谷までぐるっと伸びている旧線の辰野支線を見に行ってみます。今回は左回りで。

塩尻駅分岐部

まずは塩尻駅へ。左は中央東線と辰野支線、右は中央西線です。辰野支線は少し左に曲がった後に右に分岐していきます。

塩尻駅そば屋(改札内)

塩尻駅にあるそば屋。改札内から食べる場合、入口が非常に狭いことで有名ですねw コロナ禍で一時期改札内からは利用できなかったようですが、復活していました。

塩尻駅 ホームのぶどう園

塩尻駅の3・4番線ホームには、何故かぶどう園があります。そろそろ食べ頃かな?

中央本線 辰野支線

中央東線はみどり湖をトンネルでぶち抜いていますが、辰野支線は迂回するように通っています。あまり手入れされていないのか、草だらけとなっていました。

辰野駅

飯田線との分岐駅の辰野駅。飯田線はほとんどが岡谷駅まで直通し、一部列車は上諏訪や茅野、スイッチバックして長野まで乗り入れています。駅前はお店はあまりなく、民家がそこそこある駅でした。送迎の車がたくさん来ています。

そのまま岡谷経由で松本へ戻り1泊します。岡谷では乗り換え時間があまり長くないため、そのまま列車に乗り込みます。

2日目

翌朝、とりあえず始発駅の長野へと向かいます。後でもう1回通ることになりますが気にしたら負けです。

信州ワンデーパス

18きっぷは前回3日分使っているので、今回3日間旅行するとなると1日分足りません。そこで、今回は信州ワンデーパス(2680円)を買い足してこの日に充てます。このフリーパスは信州エリアでしか購入できません。

ちなみにこのフリーパスは、普通列車に限定されていないため、18きっぷと異なり新幹線や特急も特急券を買い足せば乗車可能です。また、前々回の東日本パスでは別途切符を購入した長野・豊野間も、この切符ではフリーエリアに含まれています。

指定席券売機 信州ワンデーパス購入画面

指定席券売機で信州ワンデーパスを選択すると、謎の発着駅選択画面が出てきました。筆者は上を選択しましたが、多分どちらを選んでも同じものが発見されると思います。

快速リゾートビューふるさと

快速リゾートビューふるさと

列車はリゾートしらかみと同じHB-E300です。リゾートビューふるさとが走る区間は全線電化されており、ディーゼルエンジンで走行する意味はよくわかりませんが、ハイブリッド気動車で運行されています。

この列車は姨捨と穂高で下車観光ができるようなダイヤが組まれています。

姨捨駅 善光寺平(昼)

姨捨駅舎

まずは姨捨駅へ。姨捨駅は日本三大車窓の1つと言われており、景色が良いことで知られています。見える風景は善光寺平で、おおよそ篠ノ井あたりまでが判別できるかなーといったところでしょうか。試しにRAWで撮って現像してみました。

!姨捨駅 駅名標

姨捨は勾配の途中にある駅のため、スイッチバック構造になっている珍しい駅です。駅名標もスイッチバックを表現した図形になっています。

松本駅 発車標

松本駅の停車時間もそこそこあるので駅弁を買いに出ました。松本駅の発車標はなんだか豪華な表示ですね。

駅弁「大糸線の旅」

駅弁「大糸線の旅」の中身

買ってきた駅弁はこの列車にぴったり(?)な「大糸線の旅」。次の穂高駅では下車観光ができるため、列車に戻ったら即食べます。

松本駅の発車時は、駅員さんなどが「ようこそ信州へ」の横断幕を持ってお見送りされていました。

穂高駅舎

穂高駅では下車観光ができます。穂高神社の巫女さんが駅までお出迎え・神社の簡単なご案内・駅までお見送りをしてくれます。

穂高神社(1)

穂高神社(2)

穂高神社の参拝。ちなみに20年に一度遷宮が行われる神社のようです。

穂高駅を出ると信濃大町駅までの間、1号車の展望室で民話「泉小太郎」の語りが行われます。どっかで聞いたことがあるような無いような・・・。ちなみに語りの途中でも容赦なく途中駅の到着放送で切られます・・・w

信濃大町駅舎

泉小太郎

信濃大町駅。大糸線では松本の次に利用客の多い駅のようです。構内には「泉小太郎」モチーフの紙粘土の模型が展示されています。語りをしてくれた方はここで下車し、お見送りしてくれます。

木崎湖

仁科三湖。3つの湖すべてが車内から見えます。パラグライダーをしている様子が見えました。後で調べたらフライトパークがあるようです。

南小谷駅舎

南小谷駅 駅名標

長野駅で乗車してから約4時間で南小谷駅に着きました。南小谷駅まででJR東日本の区間は終了で、この先はJR西日本の区間となり非電化路線となります。南小谷駅は特急あずさの終着駅でもあり、1日1往復が新宿と結んでいます。常磐線特急を除くと、JR東日本管内では最長でしょうか。

雨中バイパス

南小谷駅を出ると、目の前でなにやら大きな橋を建設しているのが目に入ります。どうやらバイパス道路を建設しているようで、橋の先には未供用のトンネルが見えます。

南小谷に来ましたが、駅近くには特に何もなく暇なので、適当に散歩します。横を流れる姫川は眺めが良さそうなので、姫川沿いに歩いてみます。意外と交通量が多く、大型車も続々と走ります。

国道標識

国道標識(おにぎり)はもはや何号線かわかりません。

宮本橋(1)

宮本橋(2)

1本北にある橋に来てみました。

大糸線 南小谷方面

隣りにある踏切はJR西日本管轄。非電化なので架線はありません。

いい感じの時間になったので、駅に戻ります。

南小谷発 特急あずさ

南小谷駅に戻ってきたら、ちょうど特急あずさが発車するところでした。この特急はE353付属編成の3両ではなく、基本編成の9両で運行しているんですね。ぱっと見た感じ、結構ガラガラに見えました。

帰りもリゾートビューふるさとで松本まで帰ります。

松本駅

リゾートビューふるさとに乗り続けて長野まで戻っても良いのですが、正直微妙なので松本で降りて夕食にします。

山賊焼き

松本で有名な山賊焼き。なかなかの量でした。

快速ナイトビュー姨捨

朝も行った姨捨は夜景も綺麗とのことなので、今度はナイトビュー姨捨に乗りに行きます。ナイトビュー姨捨は長野・姨捨間を往復する臨時列車のため、普通列車で姨捨へ向かいます。

ちなみにナイトビュー姨捨の車両はリゾートビューふるさとと同じ車両で、リゾートビューふるさとが長野・南小谷間を往復した後、ナイトビュー姨捨として往復するようです。ナイトビュー姨捨も片道で530円なので片方だけでいいかな、という感じです。今度の値上げで片道840円になるんですかね・・・。

姨捨駅 善光寺平(夜)

姨捨駅の夜景も綺麗です。写真に納めるのは難易度が高いですが。千曲川の部分はくっきりと光がないのが印象的です。

姨捨駅ではナイトビュー姨捨の到着から復路の出発までの間、味噌汁が振る舞われているようです。

看板の意味は・・・?

駅の電柱に付いている「松本方面」の掲示は、ここから見える風景の方向ではなく、このホームから発車する列車の方面です。

夜景を堪能したところでナイトビュー姨捨に乗り込みます。乗車後、しばらく車内の電気を消して、車内から余韻を楽しめるようにサービスされていました。

ちなみにナイトビュー姨捨の列車は往路到着後は聖高原駅で待機していました。他の普通列車の邪魔になるのが理由と思われますが、姨捨駅ではそもそも折り返しに対応していないのかもしれません。また、アテンダントさんはリゾートビューふるさとの往路からずっと同じ方が担当されていました。

長野駅到着後はそのまま1泊します。

快速リゾートビュー諏訪湖

リゾートビュー諏訪湖 発車標

リゾートビュー諏訪湖 行先表示

3日目のこの日は、リゾートビューふるさとの運行はお休みで、臨時のリゾートビュー諏訪湖が運行されるようなので乗ってみます。松本までは前日と同じ行程で、その先は中央本線へと入っていきます。月に0~1回ほど運行されるようです。

姨捨駅 善光寺平(昼2回目)

三度目の姨捨。今回はiPhone標準のもの。

途中の上諏訪駅と終着の富士見駅ではお見送り・お出迎えがあります。上諏訪駅では当日中に直結の売店で何か買うと缶バッジのおまけが付くチケットを貰いました。富士見駅では到着後に富士見町の観光案内パンフレットが配られました。

ちなみに中央線からは、あまり諏訪湖はよく見えません。諏訪湖を眺めたい場合は、中央道の諏訪湖SAが一番綺麗に見える気がします(筆者感)。

諏訪エリアの散策

諏訪エリアに来たので、適当に散策してみます。事前の計画は全く無く、行き当たりばったりで行動してます。

諏訪湖

まずは上諏訪から歩いて諏訪湖へ。諏訪湖は下から見るより上から見る方が綺麗かなぁ。

諏訪湖間欠泉センター

諏訪湖間欠泉センター。昨年あたりから人工噴出すらしなくなったみたいです。湯気と少量のお湯だけが出ています。

下諏訪駅舎

次は下諏訪に移動して諏訪大社へ行ってみます。諏訪大社は四社あり下諏訪には春宮と秋宮があります。ちなみに四社あることを知らないまま散策しています。

諏訪大社 秋宮(1)

諏訪大社 秋宮(2)

まずは距離が近い秋宮へ。

諏訪大社 移動道中

その後春宮へ行こうとしますが、道を間違えてかなり坂を上ります・・・。

諏訪大社 春宮(1)

諏訪大社 春宮(2)

道を間違えただけでなく写真撮影などの道草を食っているので、想定より時間がかかりましたが秋宮へ。

適当に歩き回った後は小淵沢へ向かいます。

全体的にこのエリアではみどりの窓口が廃止済み、もしくは9月末で営業終了のところが多く、話せる指定席券売機が広く導入されていました。窓口廃止駅の改札で駅員に切符を渡して変更してもらおうとゴネる客、駅員にサポートしてもらいながら話せる指定席券売機を使う客、ひたすらコール音が鳴っていてずっと待ってる客など、結構な頻度で見かけました。慣れていない人にとっては、課題は大きそうです。駅員が1人しかいない駅では、18きっぷ利用者はその間改札で待ち続けです(汗)。

エキタグ スタンプ帳

そういえば、富士見駅での空き時間でエキタグを導入してみました。駅に設置されているNFCタグを読み取るとデジタルスタンプがもらえるというものです。位置情報を使ったものよりスタンプラリーをしている感があって、これはこれで面白い企画ですね。エキタグアプリそのものは結構電池を食いますが。

茅野駅 エキタグ設置場所

ちなみに茅野駅のNFCタグの設置場所を見つけるのは難易度高めでした。

快速HIGH RAIL 星空

快速HIGH RAIL 星空

小淵沢駅の空模様

小淵沢駅からHIGH RAIL 星空という、野辺山駅で星空見学ツアーが開催される列車に乗ります。とはいっても、この日は小淵沢駅の時点で空は雲だらけ・・・。

天気が悪い日は、小淵沢での乗車時に車内でプラネタリウムを見ることができる整理券を配布しており、一応最低限は楽しめるようにしてくれています。

HIGH RAIL 星空特性弁当

HIGH RAIL 星空特性弁当(中身)

事前にJRE MALLで予約購入しておくと、HIGH RAIL 星空限定の特製弁当車内で受け取ることができます。ついに駅弁もネット注文の時代なんですね。昼行の弁当の半額くらいの値段ですが、普通にボリュームあって美味しかったです。

野辺山駅到着後は自由時間となり、自由に星空を鑑賞できます。暗闇に目が慣れてくると、雲の切れ目から結構はっきりと星空が見えました。稲光のおまけ付きでしたが。

駅前は街灯で明るめですが、駅前の公園まで行くとかなり見やすいです。何度かプラネタリウムを見に行ったときに今日の星空の案内をされますが、「こんなに細かい星なんて実際に見えるわけない」とか思っていましたが、よく見えました。というか天の川って肉眼で見えるんですね。

ちなみに星空案内人以外で星に詳しいおじさんがいました。どうやら前日にもHIGH RAIL 星空に乗られたようです。確かにこの列車は気象条件に左右されるので、星空を見たい方はこのような乗り方も一理ありますね(筆者は完全に運任せで何も考えていませんw)。この方はリゾートビュー諏訪湖で見かけた気がするので、どんな行程で旅行したのか垣間見れて面白いですね。

HIGH RAIL 星空にもリゾートビューふるさと同様にアテンダントさんが同乗しますが、記念撮影してくれるときの掛け声は「はいレール!」。なるほどw

中込駅では駅員さんが法被を着てお見送りされていました。

帰路

はくたか576号

帰路は18きっぷではどうしようもないので、新幹線で帰ります。

今回は今まで使ったことのなかったJREポイント特典を使ってみます。JREポイントは通常の特急券と異なり100km/200km/400km区切りで消費ポイントが変わり、今回の佐久平から大宮まは134kmなので101km~200kmの4620ポイントとなります。区切りが悪くて少々損をした気分ですが、区間に制限が無く実質無料なので仕方が無いかなー。

はくたか576号は乗り換え時間が短く、HIGH RAIL 星空は2分延だったので、初めてSuicaでの新幹線改札通過にドキドキでしたが、無事通れてホッとしました。ちなみにHIGH RAIL 星空の乗客の殆どは佐久平で下車していました。

ちなみにApplePayの画面には新幹線と表示されてました。こちらはグリーン券と違ってSuicaに情報を書き込むタイプではないはずですが、これもインターフェースがあるんですかね。

おしまい

といった感じで、18きっぷからだいぶ足をはみ出した感は否めませんが、残りの回数も使い切り夏の旅が終わりました。

実のところ、当初は7月のを含め夏に旅する気は全くなかったのですが、思い立ったが吉日で行動してみて、なかなか楽しめました。

とはいえ、筆者は片道1時間程度は平然と歩くので、大量に発汗する夏季の18きっぷはもういいかなと思わなくもなかったり。

長野はプライベートを含め結構色々なところへと行っていますが、まだ行ったことのない行きたいところもあるので、また行きたいですね。