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日本縦断の旅 1日目

公開日:

カテゴリ: 旅行

去る11月の初週に1人で日本を(ほぼ)鉄道で縦断する旅をしてきました。その旅の記録の1日目です。1日目は東京から枕崎までです。

東京駅(1日目)

鉄道旅のため東京駅からスタートしてみます。といいつつ、スケジュールや予算の都合上、最南端へは飛行機で向かいます。

予約した飛行機は羽田7:40発で、飛行機に乗り慣れないことを考慮すると、筆者の場合は自宅から始発で羽田に行くか都内のどこかで前泊のどちらかとなります。後述するレンタカーでの運転が待っているので、前泊はやめておきました。

この日の世間は飛び石連休の前日で平日です。6時前ですが徐々に朝ラッシュに突入し始めます。

丸の内中央口は7時まで開かないのと、浜松町6:09発の空港快速まで時間がないので、丸の内南口スタートです。丸の内中央口が7時まで開かないのは当日すっかり忘れてました。

羽田空港へ

東京モノレールで羽田空港へ。京急の方が安いですが、JRとの待ち合わせが微妙で到着が10分近く変わるので、諦めてモノレールを選択します。

羽田空港

今回乗る飛行機はスカイマークなので第1ターミナルです。モノレール自体は乗車率が高かったですが、空港に着いたら結構ガラガラでした。

筆者は空港初心者なので早く着くことにひたすら意識を割いていましたが、チェックインの場所が把握できていて保安検査さえ混んでいなければ、割と遅めでも大丈夫そうでした。

SKY301便で鹿児島空港へ飛び立ちます。この日の次発のSKY303便は機材変更で遅延見込みとなっていました。いきなり日程崩壊が頭をよぎり、ヒヤッとしましたがギリギリセーフ。

機内でポケモンでラッピングされたKitKatが配られました。どうやらコラボしているらしく、ラッピングしている機体もあるそうです。機内サービスではコーヒーのサービスもありましたが、今日この後の日程でトイレに行けるタイミングがあるかどうか怪しいので止めておきます。

鹿児島空港

鹿児島空港鹿児島空港展望台

機体は767なので6列シートで大型の機体より一回り小型のため結構揺れるのかなとか思っていましたが、天気が良かったからか全然揺れませんでした。筆者が過去に乗ったことがある787は揺れるイメージだったのですが、よくよく思い出してみると毎回台風と仲良く飛んでいたので揺れてただけのようでした。天気が良いとこんなにも違うんですね・・・。

朝食は食べておらず、昼食は立ち寄る余裕は無さそうなので、鹿児島空港内で弁当を買えれば買うつもりでしたが見つからず。諦めてレンタカーを借りに行きます。

レンタカーで佐多岬へ

トヨタレンタカー

まずは本土最南端を目指すのですが、本土最南端の佐多岬へは公共交通機関が存在しません。根占港から9時に乗合バスが出ているようですが、どう頑張ってもスケジュールにおさまらないので、自力で交通手段を調達します。

筆者は年に片手で指折り数えるほどしか運転しないペーパードライバーなので不安がよぎりますが、他に手段が存在しないため覚悟を決めてレンタカーを借りハンドルを握ることにします。おまけに一度も鹿児島には来たことが無いですが・・・

九州マップ

本日は佐多岬の後に枕崎方面に向かうのですが、慣れない運転をする距離を可能な限り短くするために方策を色々考えます。今回はちょうど良くフェリーがあるので、それを使うことにします。そのため、薩摩半島で乗り捨てできるレンタカー会社を選びます。支店の多さはやっぱりトヨタが強いですね。

大体初めて乗る車は最初のうちは操作が怪しいのですが、空港のすぐ近くにインターがあるので慣れる前に高速に入ります。ちなみにETCカードは持っていないので一般で通行します。平日なので割り引かれないため、ETCカードを作ったり借りたりしてもあまり意味が無いですしね(レンタカーショップによってはETCカードを借りることが可能です)。

借りた車はトヨタのアクアですが、メーターディスプレイに制限速度のマークが表示されていることに気が付きました。調べたところ、ロードサインアシストという機能らしく、画像認識で道路の標識を認識して表示させる機能のようです。このときの筆者はてっきりカーナビのデータとして登録されているものを表示しているのだと思ってましたが、違うんですね。時代はいつの間にか進んでいるようです。

溝辺鹿児島空港IC加治木JCT末吉財部TB

溝辺鹿児島空港という長い名前のインターから高速に入り加治木で東九州道へ進みます。有料区間は末吉財部までで1380円です。ETC休日割引があれは970円のようです。もし330円でETCカードを借りた場合、休日割引適用で80円だけ安くなります。

鹿屋串良JCT笠之原IC

鹿屋串良で高速を降り大隅縦貫道へ、笠之原で自動車専用道はおしまいで、あとはひたすら一般道で南下します。笠之原の出口はT字路ですが、案内看板は延伸を見越してなのか左分岐の矢印になっています。

Googleマップでは空港から佐多岬まで車で2時間半と出てきますが信じてはいけません。検索結果は実勢速度なのか、2時間半で着くには速度超過が必要です。筆者はこの検索結果を甘く見ており、後々焦ることになります。ちなみにカーナビの到着予想時間は逆に多めに見積もられており、制限速度で走れれば多少巻けます。

今回は思いつきで動画を撮影することにしたので、ドライブレコーダーも兼ねて吸盤式のマウントを取り付けて運転中の映像を撮りました。が、大隅縦貫道を出たあたりで電池切れに。なんでだろうと停車して確認してみたら、充電ケーブルが半差しになっていて充電できていませんでした(アホ)。

佐多岬までで唯一の1車線区間

佐多岬までの道中は、画像のトンネルを除きすべて2車線あるので、筆者のようなペーパードライバーでもなんとかなります。道中ところどころに土砂崩れか何かが発生したのか片側交互通行区間がありましたが、仮設信号機のお陰で苦も無く進めました。

たまに路肩に置いてある土嚢を避けるために若干対向車線にはみ出すと、レーントレーシングアシストが発動してハンドルを自動補正しようとしてビビります。

もともとは有料道路

ちなみに国道から離れて佐多岬までの町道は、元々は有料道路だったようです。写真のあたりに料金所があったようです(Googleのストリートビューで当時の様子が確認できます)

北緯31度線展望広場

佐多岬駐車場の手前に一瞬佐多岬と見間違えそうな石碑がありますが、こちらは北緯31度の石碑のようです。

佐多岬

佐多岬公園駐車場

佐多岬駐車場はあまり広くなく、車が多いと満車になってしまいそうな雰囲気の場所でした。今回の旅の日程で11/03(祝日)出発ではなく11/02(平日)出発にした最大の理由がここです。休日の混雑がどの程度なのかはわかりませんが、目論見通り車庫入れが簡単なレベルで空いていました。

佐多岬公園遊歩道(1)佐多岬公園遊歩道(2)

佐多岬ですが、駐車場からは10分程、それなりに高低差のある遊歩道を歩いた先にあります。先述のGoogleマップの所要時間よりもかなり時間がかかってしまっており、少しでも時間を巻きたいので早足で展望台へ向かいます。

御崎神社

岬へ向かう途中には神社らしきものがありました。おみくじとかも売っているみたいです。が、とにかく時間が無いのでスルー・・・

佐多岬展望台佐多岬

佐多岬展望台に着きました。佐多岬の看板が無いと正直どこだか分かりませんが、本土最南端へ到達です。

佐多岬か見える開聞岳

薩摩半島の開聞岳がよく見えます。今日の最終目的地は枕崎なので、あの山の向こう側ですね。

根占港へ

九州マップ

見たいものを見たら、早々に佐多岬を退散します。もうこの時点で大幅に時間を押していますが、薩摩半島にフェリーでショートカットするために根占港に向かいます。

フェリーなんきゅうは11月からの冬期ダイヤでは14:30に根占港を出港します。夏季ダイヤであれば15:00出港のため時間に余裕がありますが、ちょうど2日違いでした。

根占港に到着したのが14:20という出港10分前でしたが、なんとかラスト1台滑り込みで乗ることができました。カーフェリーは遅くても出港30分前には締め切っていることが多いです(このフェリーなんきゅうも、予約しても出港30分前までに到着していなかった場合はキャンセル扱いのようです)。

正直なところ、筆者もレンタカーの返却時間を延長して次の便まで待つか、ぐるっと回って指宿まで行くことを覚悟していましたが、乗れてラッキーでした。ありがとうございました。

ちなみにカーフェリーを使う場合は(場所や会社を問わず)車検証を提示する必要があるので、乗船受付まで持っていきましょう(今回は到着がギリギリだったからか係員さんが横に来てくれました、ありがとうございます)。

筆者はフェリー自体は何回か乗ったことがありますが、もちろんカーフェリーは初めての経験です。

フェリー

フェリーフェリーから薩摩半島

カーフェリーに乗れてしまえば、あとの日程は余裕があります。開聞岳を目の前にして山川港へと西進します。

西大山駅へ

山川港についたのが15:18頃。レンタカーの返却先は指宿店ですが、枕崎行き列車の都合上、返却時間は17:00に設定したため時間に余裕があります。折角なので時間の関係でじっくり見ることのできない西大山駅にレンタカーで向かいます。

西大山駅へ

西大山駅までは国道から外れた先でも2車線あり、不慣れな運転者でも行きやすい道路構造になっています。ありがたい。

西大山駅

西大山駅JR最南端の駅

西大山駅はJR最南端の駅です(終着駅ではありません)。1面1線のホームの枕崎方の脇に日本最南端の駅の標があります。この標と開聞岳をセットにした写真はよく見かけます。

ちなみに西大山駅に駐車していた車は、草刈りの作業員の車両を除くと、すべて「わ」ナンバーでした。わざわざレンタカー以外の車で来る人は中々いないでしょうね。

指宿駅へ

やや返却時間より早いですが、レンタカーを返却しに指宿へ向かいます。

アクアはPHV車なので距離精算もできるようですが、借りたときから燃料の目盛りが全く変動していなかったので、距離精算は不利と考え給油してから返却しました(実際どうなのかはわかりません)。トリップメーターは200kmで5.6Lの給油だったので、約36km/Lで走っていたようです。エコドライブなのかは、普段運転しない筆者には分かりません。

指宿駅

割と最近に改装したのか、きれいな駅舎が建っています。

この日はここまで一切食事・水分補給無しで来たので、流石に自販機で飲み物を買って喉を潤します。筆者は滅多に自販機は使いませんが、LCCに乗る際に水筒は邪魔になりそうなので、筆者にしては珍しく今回の旅での飲み物はペットボトルが主となります。

指宿といえば指宿温泉が有名ですが、流石に指宿温泉に入れるほどの時間の余裕はありません。

枕崎へ

指宿枕崎線

鉄道旅と言いつつレンタカーばかりでしたが、ようやく現地の鉄道に乗ります。指宿駅17:14発、枕崎駅18:35着の指宿枕崎線の普通列車で枕崎を目指します。この日は平日のため学生さんの利用が殆どで、指宿駅に着くと学生さんが一斉に降りてきます。

指宿駅は日本最南端のみどりの窓口の設置駅ですが、営業時間が15:00までのためそれ以降は無人駅となります。無人なので乗車時に整理券を持っていくのかと思いましたが、車内の機械からは出てきませんでした。未だに正しい乗り方はわかっていません・・・。

乗車後、あまり時間が経たないうちに日の入りを迎え、あたりは真っ暗になります。指宿枕崎線はどうも線路に木の枝がはみ出しているところが多く、終始車体に枝がぶつかる音がします。

石垣駅で筆者の乗っていた車両からは誰もいなくなり、末端路線を感じます。他の時間帯でもこの乗車率だと経営は辛そうですね・・・。

寂しさを感じつつも、列車はJR最南端の終着駅の枕崎に到着します。

指宿枕崎線の行先表示器

指宿枕崎線の行先表示は手動のようです。

枕崎周辺

枕崎ステーションホテル

今日は枕崎で宿泊し、翌日の早朝から実質的な鉄道旅のスタートとします。今回は駅からすぐ近くの枕崎ステーションホテルに泊まります。

だいとく枕崎鰹船人めしSP

ホテルにチェックインした後、食事に行きます。まだ本日一度も食事をしておらず、お腹ペコペコです。

食事処だいとくにて「枕崎鰹船人めしSP」をいただきました。

食事後は枕崎駅前にあるスーパータイヨーで明日用にペットボトル飲料を調達しておきます。

ちなみに、枕崎駅と稚内駅の姉妹都市提携10周年記念で来駅証明書を発行しているようですが、営業時間外のため諦めます(明日乗る列車までに間に合いません)。

おわり

そんなこんなで濃い目の1日目が終わりました。レンタカーを使う都合上、全スケジュールの中で一番負担の大きい1日でした。明日からがこの旅の本番です。

付録

主な費用

内訳金額
乗車券(東京→浜松町)157
乗車券(浜松町→空港第1ビル)492
航空券6,070
レンタカー9,680
通行料(溝辺鹿児島空港→末吉財部)1,380
乗船券(根占港→山川港)3,400
ガソリン代958
枕崎ステーションホテル(シングルD)6,400
枕崎鰹船人めしSP950
合計29,487

(他にも多少かかっていますが割愛)

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