富山からアルペンルートへの旅 1日目
公開日:
カテゴリ: 旅行
つい先日に1人で富山側から雪の大谷を目指して旅をしてきました。その旅の1日目の記録です。今回は筆者としては珍しいハイシーズンでの旅となります。雪はそのうち溶けてしまいますからね。
1日目は途中下車を楽しみつつ、富山を目指します。
きっぷ
北陸新幹線1本で行ってもいいのですが、木金合わせて2日間の有給を取っていること、特急券の購入を後回しにしていたら早割が終わっていたこと、JREバンク特典の4割引があるなど、様々な要因で新幹線は途中の上越妙高までとします。その先は第3セクターでのんびり富山を目指します。
JREバンクの特典は株主優待と同じくJR東日本の区間しか割引されません。また、乗車券と特急券を同時に購入する場合のみ1枚で双方に割引を適用できます。上越妙高から先のようにJR他社線とまたがる場合は、JR東日本の区間で運賃計算を打ち切り別々に計算するため、JR他社線の距離が長ければ長いほど全体としての割引額は薄くなり、場合によっては通常料金よりも高くなることもあります。
ちなみに北陸新幹線の早割はJR東の区間でのみ行われていますが、JR東日本・JR西日本どちらでも同じ金額で予約できます。早割の方は乗車券を分割せずに買えるため距離逓減が効くことから、富山までの区間は早割が30%となる14日前までは早割を使ったほうが安く、それ以降は上越妙高までの区間を40%引きで購入するのが最安となります。
新幹線
ちょっとグダグダなので折り畳み。
大宮駅から新幹線に乗るのですが、少し前に似たような時期に乗ろうとしたら、あわや乗り遅れるところだったので今回は早めに着くようにしました。しかし今回は順調に行けたので早く着きすぎてしまいました。
そういえば新幹線の同一方向へは改札を出なければ同じ金額で乗り継げること(いわゆるラッチ内乗り継ぎ)を思い出し、ここ最近やたらと暑い関東で待つよりも涼しそうな長野で待った方が快適と考え、窓口に行って乗車変更してもらいに行きました。JREバンクの優待を使っているので一抹の不安がありますが、ダメならダメで予定通りの列車に乗れば良いだけです。
結果的に乗車変更してもらえましたが、可能ですとは一言も言わず、あからさまに嫌そうな態度に見えたので、(制度的に問題なくても)正直安易に依頼するのはやめておいた方が良さそうです。最初に予約していた座席とは異なる座席になったのは、面倒な依頼をしたことに対する意趣返しとして受け取っておきましょう。なお、乗車変更には割引に使った割引券番号とパスワードが必要です。
おそらくですが、えきねっと以外で使えませんとは書いていないので、期限以外すべて株主優待と同じ扱いではないかと思います。割引券番号やパスワードの桁数も同じため、表立っては案内されていませんが、指定席券売機でも使えそうな感じがします。窓口は対応自体はできるようですが、お断りされる可能性も否定できません。
北海道の在来線の旭川乗り換えでは特急券と指のみ券2枚のきっぷ3枚になって発券されましたが、新幹線の改札内乗り換えは専用の機能が用意されているのか、1枚に2列車の情報が印字されました。後で調べたところ、えきねっとでは2列車の改札内乗り換えは1列車で行ける列車がある限り出来ないらしいです。
長野駅
そんなこんなで長野駅で少し待機。目論見通り涼しいですが、思ったよりは気温がありました。駅弁を買うつもりでいましたが、この先で店に入って食べる可能性がありそうなものだったので、ここは一旦スルー。
なんだかエキダグがコナンとコラボしているらしく、構内アナウンスがたくさん流れていました。改札内にあるのでついでに回収。今回の改札内乗り換えで最大の成果かもしれません・・・w
旧中央本線っぽい北しなの線の列車が走っていきました。
上越妙高
JR東日本と西日本の境界駅で、ホーム・コンコース・駅前広場すべてが広い印象の駅。ぽつんと駅ピアノもありました。
このまま新幹線で富山まで行ってもいいのですが、せっかくなので第3セクター化した在来線で途中下車しながら向かいます。ただし、妙高はねうまラインからあいの風とやま鉄道への連絡乗車券は買えないので、直江津までは個別にきっぷを買います。長野・新潟・富山の3セクは連絡乗車券に妙な制約が多いので注意が必要です。
高田
元々は城下町で栄えた地域で、駅前から長大なアーケードが伸びています。新幹線駅からは少し離れていますが、あまり寂れずに生きている街です。
雁木という民家から張り出た軒が特徴で、豪雪地帯の歩道の通行を確保するために建てられているそうです。張り出た軒はちゃんと民家と一体化した屋根の一部となっており、どう見ても人様の土地なので、非常に入り辛いですね。筆者はほとんどの区間を軒の外、白線の内側を通行していました。冬は言わずもがな、夏は日除けにちょうどいいかもしれませんが。
雪国あるあるの、消雪パイプで道路は真っ赤です。
ちなみに、駅前のアーケードは雁木ではなく、雁木に見えるアーケードになっています。よく見ると一体化しておらず、アーケードだけで独立した建物になっています。
関東では桜の時期はほぼ終わりましたが、こちらではまだ咲いていました。といっても新芽が見える葉桜になっているので、もう数日もすれば終わりそうですね。
直江津
直江津から日本海ひすいラインに乗り換えます。この駅からはあいの風とやま鉄道への連絡乗車券が買えるので、一旦改札を出てきっぷを買い直します。100kmを超え、新潟近郊エリアを含まないので途中下車が可能です。
日本海ひすいラインは本数が少なく、先ほど上越妙高から高田まで乗った1本前の列車でも、同じ列車への接続となります。ただし、乗り換え時間は4分なので、筆者のようにきっぷを買い直す人は乗り遅れるリスクがあります。高田駅で長時間停車するため、遅れのリスクについては少なさそうです。
日本海ひすいラインの列車は1番線に来ているとのことですが、1番線はやたらと離れた先にあります。急いでいる時に限ってタイムロス要因が多いものですね。券売機に誰もいなくて助かりました。
能生
筒石と能生のどちらで降りるか考えましたが、今回は能生で下車。20分ほど北東に歩いたところにある弁天岩を目指します。
近々地方選があるのか、選挙カーがたくさん走っていました。
弁天岩
徒歩で行くと目的地付近で一瞬迷いますが、下を進むのが正解です。というか高架の方は途中で封鎖されていて、下へのスロープに誘導されます。
橋がかかっており歩いて渡れます。GWが近いからか鯉のぼりがあがっていました。なんか恋人向けのスポットらしいです。
頂上へ登れます。頂上から。
見たいところも見たので帰路へ。途中にスーパーがあったので適当に買い出しをしていたら、次の列車に結構ギリギリでした。おかげかエキタグの回収を忘れました。
あいの風とやま鉄道へ
せっかく途中下車できる切符なので途中下車したいところですが、長時間停車する糸魚川では前回も降りているので、一応下車してみたものの特に何も無し。
なんだか朽ちた線路が現れたり、会社境界駅を通過したり。会社の境目となる市振は特に運転士の交代等も無く、そのまま直通して泊に到着します。
泊への入線に時間がかかっているなと思ったら、富山方面の列車と縦列停車する関係でこのような運用になっているようです。写真ではそれぞれしか写っていませんが、向かい側のホームではなく同一ホームに2列車が停車しています。1枚目の写真の左側に写っている看板が案内ですね。
黒部
黒部駅から徒歩圏内に道の駅があるらしいので、なんとなく行ってみます。というか、駅からの距離こそ差がありますが、旧北陸本線沿線には道の駅が非常に多いですね。
それっぽい方角に大きな建物がありますが、こちらは道の駅とは全く関係のない総合スーパーです。が、気づかずに筆者は入っていきます。。。
本物はこちら。外に水場があります。先ほどのスーパーには、中にご当地品やインフォメーションセンターが見当たらなかったので気付けました。ただ、次の列車の時間が迫っているので、サクッと覗いて後にします。
富山駅
※写真は後で撮影したもの
富山駅は構内が広く路面電車との乗り換えがしやすいようなレイアウトになっています。構内の路面電車の真ん中の踏切は遮断時のサイネージで話題?になったりしましたが、タイミングが合わず、最後まで見かけたのは信号機のみでした。
本日の宿泊地に着いたので、あとはのんびり観光します。
親水公園
近いところでは親水公園が良いらしいので行ってみます。雪の季節が終わったからか、電熱線か消雪パイプの工事が行われていました。
立山連峰がきれいに見えます。
呉羽山
まだまだ時間があるので、そのままの足で呉羽山へ行ってみます。そこまで高低差はありませんが、気温が高いのでちょっと大変ですね。歩道の路面状態はあまり良くありません。
桜の見える丘から。付近に桜の木がありますが、散ってしまった後のようです。
頂上?の展望台から。
帰りはフットパス連絡橋に行こうとしたら、バリケードで封鎖されていました。後で調べてみたところ平日は通れないみたいです。残念。
仕方がないので、そのまま降りて見上げてみます。
踏切の警報音が聞こえてきたので目を向けてみたら、高山本線の列車が通過していくのが見えました。先日の大糸線でも使用されている、あの折戸の車両がここでも使われているようですね。
市電
富山大学前から市電が出ているので乗ろうと思いましたが、ちょうど4限終了時刻のようで市電は大行列でした。近くのスーパーに寄ったりして2本くらい見送ってから乗りましたが、普通に満員でした。都電・江ノ電以外で初めて路面電車に乗りましたが、正直何か感想を抱いている余裕は無く・・・w
交通系ICが使えますが、ICも2種類あるようでSuicaなどの全国共通系は壁にくっついているリーダーにかざすようです。
車内アナウンスで岩瀬浜方面は折り返し運転とか聞こえた気がするので、富山駅の踏切サイネージをみかけなかったのは、そのせいだったのかもしれません。
夕食
駅ナカの白エビ天丼と単品メニューからホタルイカ。どちらも見た目以上に美味い。
食後は翌日に備えてWEBきっぷを受け取りに行きました。窓口で聞いたところ、特急券の前売りはしないようです。
2日目へ
といった感じで、いきなり4万歩ほど歩き回った中々に濃い1日でした。翌日はいよいよ雪の大谷に行きます。
カテゴリ: 旅行