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富山からアルペンルートへの旅 2日目

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カテゴリ: 旅行

つい先日に1人で富山側から雪の大谷を目指して旅をしてきました。その旅の2日目の記録です。

2日目、いよいよ立山黒部アルペンルートへ向かいます。

地鉄へ

筆者はWEBきっぷで6:40発の立山ケーブルカーを予約しているため、必然的に電鉄富山駅5:15発の特急列車以外では間に合いません。ということで4時に起きて5時頃に到着するように電鉄富山駅へと向かいます。

電鉄富山駅は高架化工事の真っ只中のようで、通路やホームが仮設化されています。前日にアルペンルートのWEBきっぷを受け取り、特急券の買い方・買える場所を下見しておいたので、特に問題なく乗れるだろうと思っていました。

電鉄富山駅

電鉄富山駅に到着するとWEBきっぷ発券機付近までの長蛇の列が。係員に聞いてみたら、次の特急列車の待機列で、特急券は並んでいれば買えるとのこと。

しばらくすると制服を着た駅員がやってきて人数を数え始め、筆者の数人前のところで200人となり5:15発の特急はここまでとのアナウンスが。これ以降は次の5:57の普通に乗ってくれ、予約したきっぷの時間に間に合わない人は現地で相談してくれ、このまま並んでいれば5:57の普通には乗れるとのこと。

筆者はハイシーズンに旅行することは滅多に無いので完全に油断していましたが、普通は予約定員制や座席指定ではないため早めに来て並ばなければならないですよね。電鉄富山から立山までのきっぷがWEBきっぷと一体化していたことや、首都圏の満員電車に慣れていることもあって思考から抜け落ちていました。

困惑したり途方に暮れる外国人、日本語のアナウンスが全然無くてキレ出しここは日本だとか説教を始める年配の人、列から離れてどこかに行く人など、なかなかカオスな様相に。さすがはハイシーズンですね。

とりあえず待ち続けていたら改札が進んでいき、どうやらもう少し乗れそうな流れに。しかし今度は発車時刻が迫っており筆者を含めた特急券が買えていない人でグダグダに。結局最後は、駅員「もう(特急券持っていなくても)行って行って!!」

今年は全線開通の4/15から2日間、富山県側からは高原バスが雪で運休していたこともあってか、係員が不慣れなように感じました。まぁ駅でのグダグダは日数を重ねればそのうち収まるでしょう。

立山駅へ

なんとか地鉄に乗れたのはいいのですが、地方路線x4分延発x特急形車両x古めの車両x満員状態のため、中々大変でした。地方路線なので線形や保守が微妙で非常に揺れます。また特急形車両なので手すりや吊り革がほぼありません。さらに古めの車両で満員状態なので、車内は非常に暑いです。

立山駅に着いたら押し合いへし合いの改札口に。そんな状態の中、特急券を買えていなかったので精算も一苦労でした。

立山ケーブルカー

立山駅に着いたら6:40の列に並んでいる人は80人程度に。さらに検札できっぷ未所持の人が外されて70人程度に。きっぷは意外と事前に購入せず当日券利用の人が多いんですね。

列車に乗っていた人はどこへ行ったのかと思いましたが、時刻表を見直してみると、1本後の電鉄富山駅5:57発は立山駅7:07着なので、6:40・6:50(臨時)・7:00・7:10(臨時)・余裕を見て7:20の4~5本のケーブルカーに乗車する客が一堂に会することになるため、このような大混雑になっている模様です。早朝時間帯は完全に地鉄がボトルネックになっているので、ハイシーズンの早朝組は富山ではなく立山で一泊するのが正解のようです。

立山ケーブルカー

箱根以来の人生2度目のケーブルカー。特徴として、荷物を載せるためのかごが付いています。

高原バス

美女平から

バスで標高977mの美女平から、一気に標高2450mの室堂へ。山道はたいていアップダウンがありますが、ここの山道はひたすら上りのみです。下りの運転は怖そうですね。

公式サイトでは6速MTと書かれていますが、とにかく全体的に勾配がきつすぎるので、多分1速と2速しか使っていなさそうです。

車窓から称名滝

途中で称名滝が見えます。

車窓から雪の大谷

バスの中でも雪の大谷の案内がなされますが、特に目印は無いので正直どこが最高地点なのかは分かりません。

室堂

室堂平

室堂に着きましたが完全に霧がかっています。

案内掲示

何やら不穏な案内が。

公式サイトのイベント開催状況

公式サイトを確認したところ、バツ印がたくさんついていました。パノラマロードは通行不可となっていますが、ウォーキングゾーンは開放されるようなので、雪の大谷へは歩いて見に行くことができるようです。

ウォーキングゾーンが開放されるまでの間が暇なので、登山届が不要な範囲で散策に出てみます。軽装かつ普通の運動靴なので、ルールマップを見ながら無理のない範囲で散策します。

ターミナル屋上から外へ

外に出ると相も変わらず霧で真っ白です。それなりに風が吹いているので、時々霧が薄くなったりします。

一番霧が晴れていたタイミング

一番霧が晴れていたタイミングはこんな感じでした。

みくりが池

たぶんこれがみくりが池。雪の下に眠っています。もう少し季節が進むと凍った池の表面が見られるようです。

もう少し進むとみくりが池温泉があるようですが、普通の運動靴で下るには少々勾配がきついため、このあたりで引き返します。ここに来るまででも結構ギリギリのラインでした。

室堂山荘

ついでに室堂山荘の方へも行ってきました。特に何かあるわけではありませんでしたが、こちらはキャタピラが通った直後だったので、非常に歩きやすいタイミングでした。

雪の回廊

開催状況のところでバツ印がついていた雪の回廊は多分これですね。

いい感じにウォーキングゾーンの開放時間が近づいてきたのでターミナルに戻ります。

ウォーキングゾーン

ウォーキングゾーン方面

戻った時間は9:10でしたが、ウォーキングゾーンはすでに開放されていました。

ウォーキングゾーン高原バスとの対比

今年の雪の大谷は16mの高さがあるようです。溶けてきたら雪崩が起きそうで結構怖いですが、残念ながら落書きして雪を削る人がいる有様。

雪の大谷

最高地点はこのあたりのようです。写真に小さく矢印がついている看板付近です。

見るものも見たので、長野側へ下りていきます。後で知りましたが、この日は午後は天気が回復してきたようです。ちなみに室堂の天気予報はウェザーニュース以外の提供はありません。また山の天気の性質か情報不足かはわかりませんが、予報は結構コロコロ変わります。

立山トンネル

立山トンネル電気バス

立山を地下で突き抜けるトンネル区間で、今年からトロリーバスではなく電気バスに置き換わった区間です。トンネルの幅が非常に狭く、自転車1台であってもも行き違いが困難なレベルです。ここを運転したくはないですね。

大観峰

大観峰

長野側の山々がそびえます。長野側は雪が薄いですね。立山側は近すぎて何も見えません。

立山ロープウェイ

立山ロープウェイ

約1.7kmを結ぶロープウェイです。途中には支柱が1本もなく、荷重はすべて両端で支えています。

黒部平

黒部平 長野方面

だんだんと長野県側の山々が迫ってきました。

黒部平 立山方面

立山側を見ると、山の中腹にロープウェイの駅があるのが見えます。

黒部ケーブルカー

黒部ケーブルカー

今度は全線地下を走る珍しいケーブルカーです。

黒部湖・黒部ダム

黒部川 下流方面黒部湖

冬は緑が無いのが寂しいですが、それはそれで趣があっていいですね。ここまで来ると、除雪しているところからは雪が完全になくなります。

黒部ダム黒部ダム展望台方面

黒部ダムの展望台は220段の階段を上る必要があります(ケーブルカーへ直行する人は上る必要なし)。ちなみに220段上った先にあるレストハウスは暖房ガンガンでしたw

ダムの観光放水はもう少し先の季節にならないと行われません。

関電トンネル

関電トンネル 黒部ダム駅

こちらも元々はトロリーバスの区間でしたが、立山トンネルよりも前に電気バスに転換されています。こちらのトンネルは幅が広く、通りやすそうです。

扇沢まで下りてきたら、そのまま路線バスで信濃大町へ。扇沢駅付近は今でも架線柱が残ったままなんですね。

帰路

この後は特に予定は無く、そのまま帰路につきます。予定より早く下りてきてしまったので、適当にエキタグを回収しつつ帰ります。

例のコナンのラリーは4駅で一区切りらしいので、松本と上諏訪で途中下車するとちょうど4駅になります。

松本駅 電光掲示板

松本駅の電光掲示板は、何やら見かけないICの文字が。先月からICカードの区間が拡大したため、使える範囲を表示しているようです。

ICカードが使える区間が広がるのは良いのですが、東京近郊区間も何故か一緒に広がっているので、100km超えても途中下車できないきっぷになってしまいます。JR東以外は大都市近郊区間とICエリアがイコールではないのですが。。。今回の信濃大町は近郊区間外なので途中下車できますが、いずれここも広がってしまうのでしょうか。

中央線グリーン車中央線グリーン車車内

大月からは3月から正式スタートしたグリーン車に乗ってみます。中央線は他路線と比べてグリーン車の運行距離が短いので、どちらかというと行楽には不向き(特急を使ったほうが良い)で通勤向けのようです。

おわり

といった2日間でした。ハイシーズンの旅行は大変ですね。当分はハイシーズンの旅行はしないと思いますが、忘れた頃にやらかしそうなので気をつけたいと思います。

これから立山黒部に行かれる方は、早め早めに行動しお気をつけて。

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