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サンキュー千葉フリーパスを使ってみた 1日目

公開日:

カテゴリ: 旅行

つい先日(10/4~5)、千葉県内のJRと各種私鉄・バス等が使用できる「サンキュー千葉フリーパス」が再販されたので、使ってみました。その旅の1日目の記録です。

はじめに

今回の旅は、筆者の下調べ不足と運の悪さによりトラブルまみれの旅となっています。似たような使い方をしたい方には、あまり参考にならないかもしれません。ご了承ください。

きっぷについて

上記の通り、千葉県内のJR・京成・新京成・北総・小湊・いすみ・銚子・流鉄・芝山の各線と、一部のバス・東京湾フェリーが乗り降り自由のきっぷです。

フェリーを除き千葉県を一歩でも出ると使えませんが、千葉県内はJRが広域に大部分をカバーできる規模の路線網を持っているため、県内完結型のフリーきっぷでも利便性が高いまま移動ができます。意外とこのような県って他に無いんですね。

そんなきっぷで、今回は千葉を旅しようと思います。関東住まいであっても千葉住まいでなければ、あまり行く機会が無いため、いい機会なので行ってみることにします。

ひとまず今回は、養老渓谷、犬吠、房総半島一周を目標として旅をします。察しの良い方は、この時点で不穏な空気を匂わせている目的地が1つありますね。

0日目

明るい時間帯でのフリーきっぷの使用時間を増やしたいため、エリアの端っこのネットカフェ(快活)で前泊します。千葉に向かうには東西線で西船橋へ行くのが最安の人も多いと思いますが、快活が結構遠いため、総武線のエリアの端っこである市川駅の快活で一泊します。

ここの快活は23:30~6:00まで、飲食提供はありません。ドリンクバーにもコップが見当たらなかったので、おそらくドリンクバーも同じ扱いのようです。ソフトクリーム用の紙コップはありましたが、マナー違反のような気がしたのでやめておきました。

指定席券売機は23:55で営業終了のようで、それ以降は翌日の始発までお得なきっぷは買えません。ちなみに今回は関係ないですが、えきねっと受取は受付可能時間が5:00~23:30と更に短いので、始発でえきねっとの限定商品を使う場合は注意ですね。

1日目

市川駅サンキュー千葉フリーパス

黎明の市川駅でフリーパスを購入して、まずは千葉駅へ。最近の企画乗車券はハートマークを入れるのが流行っているのでしょうか。

この日の予定は養老渓谷方面を散策しつつ、翌朝の犬吠へと向かいます。

千葉駅

千葉駅は文字通り千葉県の中心駅で、東京方面と県内のほぼすべての方面に向かう列車の結節点となっています。そして、総武快速線も各方面へと直通しており、15両編成の列車が千葉駅を超えていろいろな方向へと走っていきます。

朝食を食べていないので、駅構内で食べれる店を探しますが、流石に6時台に開いている店は見つけられず。少し時間があったので蘇我駅も覗いてみますが、開いていた改札内のカレー屋?を見つけたのは次の列車の発車4分前でした。ちょっと外にお散歩しなければ食べられた。。。

小湊鉄道線

五井駅

五井駅から小湊鉄道に乗り換え。平日は朝に上総牛久止まりの列車が多数運行されているため、とりあえず乗ってみます。1改札はJRの改札を入った先にあります。

五井駅は、想像していたより発展した街でした。後で調べたところ、市原市には市原駅は無く、五井駅が市の中心駅となっているようです。なるほど。

小湊鉄道線 列車

昭和感満載の国鉄列車のお出迎え。北海道っぽい配色の列車でした。ローカル線らしく、高速でレールの繋ぎ目を走行するとケツが浮きます。

上総牛久駅牛久朝市?

上総牛久駅。少しだけ牛久朝市あたり歩いてみましたが、特に何もなく。

通券を持つ駅員さん

この駅から先は閉塞方式が通券系の方式になるようで、駅員が上下線それぞれの列車に輪っかを持ち回っていました。ここから先では、里見駅でも同様です。

つい先日復旧した里見より先の区間を経て、養老渓谷駅に到着します。

養老渓谷

養老渓谷パンフレット

養老渓谷は、公式には3つのコースがあり、大福山・梅ヶ瀬コース、バンガロー村・弘文洞跡コース、少し離れた先に滝めぐりコースがあります。当初は全コース行ってみようと考えていましたが、大福山は展望台が休止中とのことだったので残りの2コースを行ってみることにします。

宝衛橋

駅を出て順路通りに進んでいきます。要所要所に看板があって迷いにくいようになっています。

白鳥橋通行止め

どうやら、白鳥橋は通行止めのようです。今回は温泉郷入口からバスで粟又へ向かう予定で、白鳥橋を使う予定はないので、気にせず進みますが、少々不穏な予感が。。。

通行止め

\(^o^)/

橋の崩落と書いてあるので、もう少し先のバンガロー村までは進んでも大丈夫そうですが、この先の橋のうちどのルートが使えてどのルートが使えないのかが最早わからず。。。わざわざ下ってもう一回登るのも面倒なので引き返します。そして、ここまでなんとか持ちこたえていましたが、引き返すと同時に、ついに雨が降ってきました。

バスが来るまでは2時間以上あり、流石に暇なので徒歩で温泉郷方面に向かいます。

温泉郷周辺

ということで、温泉郷付近に到着。人の気配はしますが、朝らしく店などは空いているようには見えません。屋根のある休憩スポットも全く無く、バスまで1時間ほど待つことになります。

観音橋アーチの上

2連アーチの観音橋。勾配がきつすぎて雨で滑りそうだったので、最初のアーチを登ったところでやめておきました。

遊歩道出口

遊歩道出口のところです。少し中に入った先ではなく、道路に面した部分ですでに立入禁止となっているようです。

2階建てトンネル

弘文洞バス停でバスを待っている間にゲリラ豪雨が降ってきました。休憩場所がまったくないので全身ずぶ群れを覚悟しましたが、近くにトンネルがあったので退避。どうやら2階建てトンネルがここのようです。トンネルに退避するまでの間で結構濡れましたが。

ここまでの間でルート上が色々崩落していたので、一瞬ここが崩落しないか不安に駆られましたが大丈夫でした。ちなみにこのトンネルは遊歩道ではなく一般道で、筆者が通ったときは5分に1台くらいのペースで、それなりに車の交通量があります。

ゲリラ豪雨をやりすごしたらバスが来たので、粟又の滝方面へ乗車します。このあたりからフリー乗降区間になるらしく、どこでも乗り降りできるらしいです。

粟又の滝

滝めぐりコース遊歩道の入口

さて、粟又の滝へ行こうと階段の入口に向かうと何やら貼り紙が。どうやら粟又の滝まで散策可能で、その先は通行止めのようです。あらま。。。

洗い越し

かなりの急坂を下って、更に階段を降りると滝が見えてきます。が、さっきのゲリラ豪雨のせいか、遊歩道が洗い越し状態になっていました・・・。靴が浸水するのを覚悟し、洗い越しを歩いて滝の方へ進みます。

粟又の滝

粟又の滝。

滝めぐりコース通行止め

更に先に進むと、通行止めの柵がありました。一般開放はここまでのようです。無視して先へ進んじゃっている方もいますが・・・。

1時間コースのつもりで来ましたが、どうしようもないので引き返します。当初の予定の1時間半後のバスに乗る必要も無さそうなので、このあたりで切り上げて、さっき乗ってきたバスの折り返しに乗ります。

バス停付近には山猫カフェがありますが、開店は11:00から。次のバスは10:57発なので諦めてバスに乗ります。エキタグだけは回収できるようになっていたので、ついでに回収。

カニ

バンガロー村・弘文洞跡コースでも見かけましが、カニみたいな生き物をよく見かけました。

答え合わせ

駅の貼り紙

バスで養老渓谷駅まで戻ってきました。次はいすみ鉄道で一気に東へ抜けようと思います。次の列車まで少し時間があるので、駅舎内の掲示物を見ていたら、養老渓谷のコースの状況が掲載されていました。行く前に見ておけって話ですね。この掲示物を見る限り、以下の状況のようです。

  • 大福山・梅ヶ瀬コース
    • 基本的なルートは通行可
    • 尾根ルートは通行不可
  • バンガロー村・弘文洞跡コース
    • 中瀬遊歩道の中央部が通行不可
  • 滝めぐりコース
    • 粟又の滝周辺のみ通行可

のようですが、中瀬遊歩道は観音橋側入口はさっきの写真のように閉鎖(立入禁止)されていたので、この貼り紙も怪しいですね。。。

結論として、養老渓谷を楽しむには、中瀬遊歩道か滝めぐりコースが全面通行可能になるまでは待ったほうが良さそうです。

待ち時間

駅の掲示物を読んでいたら、いすみ鉄道の時刻表の上に「脱線のため運転見合わせ」の貼り紙がありました。スマホで調べてみたら8時台に脱線して運転見合わせ中とのこと。Oh..

養老渓谷駅は有人駅なので情報が入ってきますが、無人駅だと列車が来ない限りわからないので怖いですね。

上総中野駅行きの列車が来たら、車掌さんがいすみ鉄道の運転見合わせの情報を流しながら検札されてました。スタフ閉塞でこの区間には列車は1編成しか入れないので、とりあえず行ってみてダメそうだったら引き返します。この時点では代行バスの情報も聞こえず。

上総中野駅

上総中野駅上総中野駅 駅構内

上総中野駅。この駅は小湊鐵道といすみ鉄道の境界駅ですが無人駅です。境界駅で両方の鉄道会社とも無人の駅って珍しい気がしますね。

いすみ鉄道側の線路の枕木には、名前?の書かれたプレートが付いていました。

どうにもなりそうにないので、五井駅、千葉駅へと引き返します。

銚子へ

バーガー

千葉駅でお昼。1000円超えの高級バーガー。

行程崩壊で時間が余っているため、総武本線経由ではなく成田線経由で銚子に向かいます。

千葉駅の分岐

千葉駅は、駅構内の途中で総武線方面と外房方面方面が別れており、分岐部には駅ビルが建っている面白い構造をしています。

成田

成田駅市制施行70周年記念オブジェクト

成田線を進んでいくと成田山新勝寺の最寄りの成田駅に到着します。寺院を模した?駅舎です。駅前には市制施行70周年記念のオブジェクトが多数並んでいます。

成田空港駅

ついでに成田空港へ。外国人観光客で賑わっていました。中でもWelcome Suicaの発売機に長蛇の列ができていました。

この駅のエキタグは可搬式ボードの下の方に取り付けられており(画像の右下の赤い枠のところ)、屈まないとタッチできません。混雑した中でタッチしようとしたら不審者にしか見えないですね・・・。

第1ターミナルは国際線中心のため、特にお店もほとんどないので、戻って銚子方面へと進みます。一応京成にも乗れるフリーパスですが、JR以外は有人改札限定の上、改札が大混雑だったのでやめておきました。JRの自動改札は3台中2台に駅員が立っていて案内をしていました。

銚子へ

佐原駅

次に乗った列車が佐原駅止まりだったので、ついでに下車。香取神宮の最寄り駅のようですが、そこそこ距離があるので今回は見送ります。

駅舎は風情があっていいですね。個人的には成田駅よりも好みです。

銚子駅銚子駅前の通り

ということで、千葉県のJRの最東端の駅に来ました。ほとんどのお客さんは1駅手前の松岸駅で降りてしまい、銚子駅まで乗っていた人は案外少ない模様。駅前は広い道に商店街が立ち並んでいます。時間が時間なので、半分くらいはシャッターが閉まっています。

近場にスーパーは無さそうなので、コンビニのおにぎりで夕飯にします。とにかく湿度が高く、コンビニを出た瞬間にメガネが曇りました。

銚子電鉄線

銚子電鉄

銚子駅の端っこにある銚子電鉄に乗ります。

この鉄道のいろいろなおもしろエピソードをどっかのラジオ番組で聞いたことがあります。そのような社風からか、自動放送も非常にユニークで面白い内容となっています。

また、各駅には愛称?がつけられており、髪毛黒生(かみのけくろはえ)とか、上がり調子・本調子とか、金太郎ホームとか自動放送で呼ばれていますwww

愛称?の駅名標

しかも放送だけでなく、ちゃんと愛称?の駅名標まで作って駅に掲示されているあたりが、この鉄道会社らしくて楽しいですね。

犬吠駅

犬吠駅。この日はこの駅が最寄りのホテルを確保してあるので、そちらで一泊します。ちなみに、この駅のエキタグは無人時間帯は回収できません。

おわり

といった感じの、下調べ不足と運の悪さによりトラブルまみれの1日でした。次回は、犬吠埼から房総半島一周の旅となります。

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