雑記帳

整理しない情報集

大井川方面への旅 1・2日目

10月末に3泊4日でまたまた旅行をしてきました。今回は主に川根本町の大井川鐵道の最奥部に行ってきました。今回はその旅の1・2日目の記録です。

今回の目的地

川根本町を通る大井川鐵道といえば奥大井湖上駅が非常に有名ですが、折角乗るなら一番端まで行ってみたい、ということで、まずは井川を目指します。

で、肝心の列車ですが、井川駅へ向かう列車は今年度から1往復減っており、現在は1日2往復となっています。この列車への接続を考えると、関東を始発で出ても間に合わないので、静岡で前泊します。

一周乗車券

ちなみに今回使った切符はこんな切符。東京都区内発・東京都区内着の一周乗車券です。600km超えの切符で5日間使えるので、途中下車を駆使しつつ旅します。

大井川鐵道へ

翌朝、大井川鐵道本線の始発に間に合うように静岡を出発します。静岡方面から金谷へ向かうちょうど良さげな列車は6:50発と6:59発の2本ありますが、金谷駅での切符の購入を考えると、早いほうが良いです。

大井川鐵道 金谷駅

金谷駅。大井川鐵道の駅舎は小さなプレハブのような建物です。改札口は1人で改札と発券業務を駅入口側と連絡改札側両方を見ていました。

硬券切符

大井川鐵道の切符は硬券が使われていました。往復券も買えます。決済方法は現金のみです。

大井川鐵道本線 列車

どこかの鉄道会社で使われていたような列車です。

大井川鐵道本線 車窓

大井川鐵道は大井川に沿って走る鉄道です。大井川の下流であるからか、結構低めの場所を走ります。

家山駅

家山駅。現在は川根温泉笹間渡駅から千頭駅間が2022年の台風で不通になっています。家山駅から川根温泉笹間渡駅までは今年の10月に再開しましたが、その他の区間へ向かう場合はバスに乗り換えです。

また今年10月のダイヤ改正に伴い、代行バスは運行を終了し同区間は町営のコミュニティバスとなりました。余談ですが、この旅はこの改正前に計画していたので、全行程練り直しとなりました。

井川線へ

大井川鐵道井川線

千頭駅から井川線に乗り換え。1日周遊きっぷ(2100円)を購入し列車に乗り込みます。軌間は一般的な鉄道と同じですが、車両が小さくてかわいい列車です。乗り降りの際はステップが大きいので、足元と頭上に注意です(1敗)。この日は客車4両が連結されていました。

車掌が乗る位置は決まっているわけではないようで、各駅に停まると車掌が集札業務後、別の車両に乗って発車していくようです。車掌は走り回ってて大変そうでした。

井川線 車内

この列車は窓を全開にできます。すべての窓に注意書きと車掌の車内アナウンスでの注意もありますが、窓枠の隙間に物を落とすと取れなくなるようです。スマホや切符は置いたら危ないですね。

井川線 車窓

最高時速30kmでゆっくりと秘境駅地帯を抜けていきます。急いで先に進みたい場合は1日4往復ある閑蔵線バスを使うのも手です。

今回も天気が良くて写真が映えます。

アプト式機関車連結

アプトいちしろ駅で電気機関車を連結します。ここから先の1駅区間は急勾配を上がるためラックレールを噛ませるアプト式の区間となっています。以前碓氷峠鉄道文化むらで見た、かつて信越本線の碓氷峠で使われていたアレですね。ちなみに連結の合図を出すのは車掌の仕事のようです。

井川線 急勾配区間

なぜこのような急勾配になっているのかは、乗っていると大体見えてきます。この1駅でダムの下から上まで一気に駆け上がることから、おそらく長島ダム建設に合わせてルートを決定したのではないかと。

奥大井湖上駅手前

奥大井湖上駅の手前。井川へ行く乗客は少なく、ほとんどの人は奥大井湖上駅で降りました。井川駅まで行く列車は2本しかありませんが、1つ先の接岨峡温泉駅まで行く列車は他にもあるため、あとでまた来ます。

井川

井川駅 駅舎

終着駅の井川駅。駅前には店舗類は何もありません。

井川駅からどこに行くか、最初は井川大橋まで行くことを考えていましたが、10月のダイヤ改正で終電までの時間が3時間と短くなりぎりぎりとなったため諦めました。今考えると、昨今話題の熊に遭遇しそうなエリアなので、行かなくて正解だったかもしれません。

井川駅 橋梁跡

後述する、かつて堂平駅へとつながっていた線路の跡です。今年の年頭くらいまでは道路をまたぐ橋梁があったようですが、老朽化のため撤去されたようです。

井川ダム

駅を出て少し歩くと井川ダムがあります。

井川線廃線跡

更に少し先を進むと、湖畔沿いに井川線の廃線跡があります。もともとは井川駅から右へ分岐して堂平駅という貨物駅へとつながっていたようです。

堂平駅跡

旧堂平駅付近。線路の分岐だけが残っています。

井川夢の吊橋 (1)

井川夢の吊橋 (2)

道なりに進むと井川夢の吊橋があります。井川湖に繋がるなんかの川を渡る吊り橋ですが、なんの川かは筆者は分かってません。

この時点で11:55でしたが、折り返しの列車は12:20発なので急いで駅に戻ります。歩いたらぎりぎり間に合わないので、少し走ります。

奥大井湖上駅

奥大井湖上駅

次は先程通過してきた、かの有名な奥大井湖上駅へ。接岨湖の半島みたいな部分にそびえる駅です。

レインボーブリッジ

レインボーブリッジ 階段

まずは外観を見に、線路脇の歩道を歩いて対岸へ向かいます。対岸に着いたら急階段を上ります。ペースが早いと乳酸が溜まりそうです。

奥大井湖上駅 全景

どこがビュースポットなのかはよく分かっていませんが、いい感じに開けたところを見つけたので、そこから眺めました。絵になる風景です。

湖上駅カフェ

湖上駅カレー

お昼を食べていないので、駅に戻り併設されている湖上駅カフェで昼食にします。湖上駅をイメージした湖上駅カレー。見た目は毒々しいですが、ちゃんとカレーです。2階席はカフェで飲み物か食べ物を買った人だけが入れますが、駅側の席はすでに満席でした。

といったところで千頭駅へ戻ります。

千頭から寸又峡へ

千頭駅 大井川鐵道本線ホーム

行きでは速攻で乗り込んだので見ていませんでしたが、本線のホーム。長期運休が続いており運転再開に暗雲が立ち込めていますが、果たして再びこのホームに列車がやってくる日は来るのでしょうか。

千頭駅周辺散策マップ

時間があるので、千頭駅周辺を歩いてみます。ちょうどいい感じの時間のコースがあるらしいので、それに沿ってみます。

小長井吊橋

両国吊橋

コース内に吊り橋が2つありました。

筒沢

筒沢。時間帯と人通りの少なさで物々しい雰囲気。

といったところで1~2日目に巡りたいところは行きました。周遊きっぷの有効期限は2日で、井川線の他に寸又峡線のバスにも乗れるので、せっかくなので寸又峡へ行って1泊することにします。この日の最終の寸又峡行きのバスは、自分ともう1組だけでした。

バスを待っていたら17時の防災無線チャイムが流れてました。川根本町は「にんげんっていいな」のようです。

湯屋飛龍の宿

湯屋飛龍の宿 客室

流石にホテルは無いので、旅館に1人で宿泊します。旅館に泊まるのが慣れていなさすぎて、筆者はかなり怪しい挙動をしていました。。。

ちなみに、寸又峡で1人で泊まれる旅館は「翠紅苑」と「湯屋飛龍の宿」の2つだけで、翠紅苑はギリギリまで1人プランは開放されないようです。安く済ませるのであれば民宿になりますが、毎回旅館に泊まっているわけでもないので、たまには良いかなと。

湯屋飛龍の宿 夕食

旅館といえば豪華な夕食。むしろ飲食店を探すのが困難なので、そちらの意味でも助かります。チェックインが遅いので風呂は夕食後です。

そんな感じの1日目でした。明日は朝から寸又峡の散策へ向かいます。